夏場は要注意!室内や犬の温度管理の重要性と体温上昇への対策

ご家庭で犬と共に生活を送るなかで注意すべきポイントの1つに「温度管理」が挙げられます。

もともと、犬は人間と違って体温調節が非常に苦手な生き物であり、人間が汗をかくために備えている汗腺も皮膚にはありません。犬が夏場にベロを出して「ハッハッハ」と呼吸しているのは、体温調節をするための行動なのです。

今回はご家庭で犬を飼われている方向けに、温度管理の重要性や対策方法を分かりやすく紹介させて頂きます。

犬は寒さに強く、暑さには弱い

犬はその体の構造から、寒さには強く暑さには非常に弱いとされています。

冒頭でも紹介しましたが、人間であれば「汗腺」から全身に汗をかいて体温管理が出来ますが、犬の汗腺は「鼻先」と「足の裏の肉球」にしかありません。

もっと簡単に言うと、ほとんど汗をかけない体をしているため、汗によって体温を下げるという調節が上手く出来ないということです。

このため、犬が体温を下げたいという時には舌を出して呼吸することによって、体温を調節しています。逆に、汗をかいて体温を下げる必要のない寒さには比較的強い体を持っています。

もちろん寒すぎるのも問題ですが、暑さよりは寒さに強いのが犬の温度に対する特徴なのです。

夏場は室内犬でも体調を崩しやすくなる

犬種や年齢によって多少の差はありますが、主に犬が体調を崩しやすくなるのは、気温が高くなり始める、6月の後半から9月の終わり頃まで。

場合によっては10月でも暑い時期が続く昨今では、大切な家族であるワンちゃんへ、飼い主である人間側がしっかりとした温度管理や対策をしてあげなくてはなりません。

温度管理を怠った場合には命に関わることも

「少しの時間だから大丈夫かな?」と夏場に犬をお留守番させる機会は、どんな飼い主の方にもあるかもしれません。

しかし、この時に適切な温度管理を怠ると、自宅で待っている犬への健康リスクが非常に上がってしまうことになります。もちろん家庭内だけではなく、夏場の車内などでも同じようにリスクが高まることも合わせて認識しておかなくてはいけません。

以下の引用文は、犬が夏場に発症しやすい『熱中症』に関する症状などの一例です。

熱中症(熱射病、日射病)は、蒸し暑い室内や車内での留守番、暑さが厳しいなかでの散歩やお出かけなどが原因で発生します。急激な体温の上昇により、あえぎ呼吸(パンティング)、よだれ(流涎)といった症状が現れ、ひどい場合には呼吸困難や吐血、血便などを起こし、ときに命に関わることも。

出典:Petwell

犬は自分の力で体温を下げるのが苦手なことから、高温の密閉された空間では一気に体温が上がってしまいます。犬にとって、急激な体温の上昇は熱中症などを引き起こすリスクが人間よりも大きいのです。

大切なペット家族の命を守るためにも、夏場の温度管理は犬の飼い主にとっての重要な責任であると言えるでしょう。

夏場の効果的な温度管理の方法と対策

健康リスクへの予防という意味でも、夏場の温度管理は犬を飼っている方には非常に重要なことです。

ここからは実際に自宅などで温度管理をするには、どのような方法や対策が効果的だとされているかを具体的に紹介していきます。

犬が快適に過ごせる温度を知る

温度管理をするには、まず犬が快適だと感じる温度を知る必要がありますね。

犬の体温は人間の平熱よりも少し高く、37.5℃~39℃前後が平常値だとされています。

このため、室温としては22℃前後と言われており、夏場の人間にとっては少し肌寒く感じるくらいの温度が目安になります。

また湿度は60%前後が快適だと言われています。

家電(エアコン)の設定温度を見直す

室内犬などの場合ではあれば、エアコンの設定温度である程度調節するという対策も可能です。冷房温度にして25℃以下の設定であれば、健康リスクは上がりにくいとされています。

冷感マットなどを活用する

ペット用品のマットなども、夏場用の熱を逃しやすい製品が近年多く販売されています。ゲージなどでお留守番をする機会の多い犬や、外で飼っている場合にも冷感マットは有効です。

商品が分からないという場合にはペットショップなどで相談するのも1つの方法ですね。

直射日光を防ぐ

直射日光はもっとも温度を上げてしまう原因の1つですので、遮光カーテンや犬用の夏服などを利用して、日当りで一箇所に熱気がたまらないように工夫することも大切です。

窓際などを好む室内犬などであれば、特に気をつけてあげたい暑さ対策の1つです。

散歩の時間をずらす

これは多くの方が意識せずに実践していることも多いですが、散歩の時間を涼しい時間内にすることも大切です。

特に、暑いアスファルトは犬の足の裏のやけど原因にもなりますので、出来る限り涼しい時間帯に散歩をしてあげるようにしましょう。

ペット家電を活用する

最近では電化製品の中にもペット専用品の商品が多く開発・研究されており「ペット家電」として様々な場所で活用されています。

例えば、温度管理でエアコン設定を犬主体の基準にすると、逆に飼い主である人間が風邪を引きかねません。また、通常の設定温度よりも電気代などのコスト面の負担も増加します。

各家庭の生活環境に合わせながら、同じ空間で生活しているペットにも快適な環境を整えるための製品がペット家電の主なメリットです。

弊社でお取り扱いしている『petyes ROOM(ペティエス ルーム)』は、床冷暖房機能によりご家庭の大切なペットが心地よい空間で過ごせるように設計されたペット専用のお部屋です。

特に室内犬にはおすすめのペット家電となっておりますので、自宅での温度管理が気になる飼い主様は、まずはお気軽にお問い合わせください。