犬にとっての8大ストレス、ストレスフリーに暮らすコツとは?

犬も人間と同様にさまざまなストレスを感じながら生きています。一時的なものや軽いストレスであればあまり神経質になる必要はありませんが、慢性的なストレスや重度のストレスは犬の心身に悪影響を及ぼす可能性があります。

まずは、犬がどんなときにストレスを感じるか知っておくことが大切。その上で、ストレスの原因となりそうなことはできるだけ取り除き、愛犬がストレスフリーな環境で暮らせるよう工夫してあげまよう。

犬にとってストレスなこと8つ

犬は「慣れない環境にストレスを感じやすい」生き物。中でもストレス要因となりやすいのが、以下の8つです。

引っ越し・旅行

引っ越しや旅行は、犬にとって大きなストレスとなります。

新しい環境に慣れるまでは不安と緊張が続きます。とくに引っ越しの場合、引っ越し前の準備から引っ越し後の片づけ期間、新たな家での生活と、犬が落ち着いて生活できるまでが長期間となるまで、ストレスが蓄積されてしまうこともあります。

愛犬のお気に入りのものを用意してあげる、安心できる空間をつくる、できれば徐々に環境を変えていくなど、少しでもストレスを軽減できるよう工夫してあげましょう。

家庭内のケンカ・不穏な空気

言葉がわからなくても、犬は飼い主の感情や家庭内の雰囲気を敏感に察知します。人間の表情、行動、何気ないしぐさや雰囲気などを注意深く観察し、感じ取っているからです。

いつも穏やかに過ごすのは難しくても、愛犬のためにできるだけ平穏に過ごすことです。

どうしてもケンカになりそうなときは、犬に感じ取られることのないように配慮しましょう。犬に八つ当たりすることなどは絶対に避けます。

家族が増える

犬を飼った後に新しい家族が増えるということも少なくありませんが、犬にとっては不安になったり、性格によってはヤキモチをやいたりとストレスにつながります。これは、先住犬にも新しく迎い入れた犬にもいえることです。

不安な気持ちを受け止めてあげること、密にコミュニケーションをとることを大切にして、お互いに少しずつ新たな家族に慣れるように関わってあげましょう。

留守番、コミュニケーション不足

お留守番は犬を飼う以上避けては通れません。ただ、留守番時間が長かったりコミュニケーション不足によって常に孤独を感じている場合、愛犬が多大なストレスを感じている可能性もあります。

留守番中は愛犬が不安でいることをよく認識して、留守番に慣れさせる努力をしながらも、家にいる時間はたっぷりと触れ合う時間をつくりましょう。

大きな音・苦手な音

車のクラクションや工事の音、雷、花火など、犬は大きな音が苦手です。掃除機やドライヤーの音を怖がる犬がいたりと、犬によってそれぞれ苦手な音があることも知っておきます。

犬は聴覚が優れているので、音に敏感に反応するのは当然のことです。苦手な音だと気づいたときには、一緒に遊んだりおやつを与える、名前を呼んであげるなどしてみて、できるだけ愛犬の注意を音から逸らしてあげましょう。

空腹、のどの渇き、バランスの悪い食事

お腹がすいている、のどが渇いている、トイレを我慢しているなど、生理的欲求が満たされないときには当然ストレスを感じます。

バランスの悪い食事も体調不良につながり、ストレスの原因となります。食事は愛犬にとって大きな楽しみです。犬の年齢や体形に合わせて、栄養バランスを考えた適切な食事を与えてあげましょう。

不快な生活環境

食事や水飲み場、ベッドなどが汚れている、フローリングの床が滑って歩きにくいなどもストレスになります。

暑さや寒さ、明るさや匂いについても、人間と犬では心地よいと感じる基準が違うため、愛犬が快適な生活環境で過ごせているか常に配慮してあげましょう。

運動不足・過度な散歩

運動不足もストレスの原因となります。散歩は最高の楽しみである犬が多いので、毎日散歩に連れ出し、適度な運動をさせましょう。

一方で、やり方次第では逆にストレスになってしまうこともあります。

たとえば、真夏の炎天下での散歩、犬のペースや体力を考えない散歩、におい嗅ぎをゆっくり楽しめない散歩などはストレスに。犬に合わせた適度な散歩で運動不足を解消してあげましょう。

犬がストレスフリーに暮らすための6つのコツとは?

愛犬ができるだけストレスフリーに暮らすためには、日頃から犬がストレスを感じる要因を取り除いてあげることが大切です。

以下の6つのポイントを抑えて、犬も人間も元気で穏やかに暮らせるように意識しましょう。

・外部の刺激に慣れさせる工夫をする

・家族みんなが穏やかに過ごす

・適度なコミュニケーションをとる

・愛犬にとって適切な運動量を考える

・愛犬の年齢、体重に合った適切な食事を提供する

・快適な生活環境を整えてあげる

愛犬の飼育環境を見直してみよう

毎日の生活の中で、小さなものから大きなものまで犬はさまざまなストレスを感じています。

引越し、家族が増える、お留守番などのイベントは、いずれも愛犬自身に乗り越えてもらわなくてはいけないこと。

それでも、事前にしっかりと声掛けして説明しておく、環境の変化に少しずつ慣れさせるように工夫する、コミュニケーションをとる時間を充実させるなど、ストレスを少しでも少なくする工夫は色々とできそうです。

また、運動や食事、生活環境等の多くは、すぐにでも改善できることがほとんどではないでしょうか?

愛犬ができるだけストレスなく健康で元気に過ごせるよう、飼育環境をいま一度見直してみるといいですね。